バス運行AI管理、会津若松で実験 スマホ予約、待ち時間短縮

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AI運行バスの運転席に設置されたモニター画面(左側)。予約内容が表示される

 会津電力(喜多方市)とJTB、NTTドコモの3社が19日から会津若松市で行っているAI(人工知能)運行バスの共同実証実験の様子が23日、報道関係者に公開された。スマートフォンの専用アプリで予約を入れるとAIが最適なルートや順番、使用車両を瞬時に判断し、待ち時間を極力短くする。実験は25日まで。

 観光客の2次交通や高齢者の生活の足を確保するため、新たな交通の仕組みを模索するのが狙い。観光スポットや飲食店、宿泊施設、駅、病院、スーパーマーケットなど25カ所に乗降ポイントを設置。会津若松市は観光地と人口密集地が重なり観光客と生活者の双方が利用できる環境にあることから実験の場に選ばれた。

 宿泊施設や病院を介してモニターを集めているが、この日は報道関係者に専用アプリが入ったスマートフォンが貸し出された。画面で乗りたい場所と行き先を選択し予約を入れると、数分で近くを走っていた8人乗りワゴン車が迎えに来た。迎えを待つ間にワゴン車の現在地や到着予想時間なども表示される。

 時刻表に縛られないタクシーの良さと複数が乗り合えるバスの良さが合体したような感覚で、同市の東山温泉からJR会津若松駅までモニターとしてAI運行バスを利用した参加者(18)は「使い慣れたスマホを使って好きな時間に呼ぶことができた。電話でタクシーを呼ぶより簡単」と語った。

 今後は利便性の向上度や観光客の行動を詳しく分析し、実用化に向けた検討を進める。