「遠隔透析治療」開始 南相馬市立総合病院と福島医大が国内初

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遠隔透析治療が始まった南相馬市立総合病院人工透析室

 南相馬市立総合病院と福島医大は26日、遠隔医療支援システムによる透析治療を同市立総合病院で始めた。病院間で遠隔透析治療を行うのは国内初。システムでは両病院をタブレット端末でつなぎ、患者の表情や血圧、心拍数などの情報を電子カルテを通して共有、福島医大の専門医から助言を受けた同市立総合病院の医師らが治療する。

 同市立総合病院によると、相馬地方では震災と原発事故後、糖尿病などで人工透析が必要な患者が増える一方、医師不足などから十分な治療ができないでいた。患者約50人が県外の医療機関への通院を余儀なくされている。

 同市立総合病院は震災前人工透析治療を行っていなかったが、同地方医療の中核を担う脳卒中センターができたこともあり、人工透析室を新たに設けた。8台の透析装置を導入した。

 同日、患者2人が治療に訪れた。うち同市の40代男性は宮城県の医療機関まで週3回、車で片道約1時間かけて通院する生活を約2年半続けてきた。男性は「通院がとても楽。スタッフの対応も良かった」と喜んだ。

 同市立総合病院に専門医がいないため、治療対象者は当面、南相馬市に住み、人工透析治療を受けるために県外の病院に通っている患者で、初診の受け付けは行わない。