老朽化で景観に影響 会津若松・東山温泉、旧旅館「高橋館」解体へ

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撤去が決まった旧高橋館

 老朽化による建物倒壊の恐れがあり、景観面での観光への影響なども指摘されていた会津若松市東山温泉の旧旅館「高橋館」が撤去される。市などが所有者に改善を求めていたが、所有者が市に土地建物の寄付を申し出た。近くで旅館「新滝」を経営するくつろぎ宿が工事費用を全額負担して解体する。跡地活用について市などは、くつろぎ宿の意向を尊重するとしている。

 所有者市に寄付申し出 

 高橋館は木造3階地下1階建てで、2013(平成25)年に休業し、休業後は所有者らが住んでいたが、老朽化で建物が市道に崩れる危険性が指摘されていた。解体工事は既に始まっており、今月末には完了する見通しだ。

 昨年10月に所有者らが転居し、今年1月に所有者が市への土地建物の寄付を申し出た。市、東山温泉観光協会、くつろぎ宿の3者が協議し、3月27日に建物の解体や土地利用に関する協定を結んだ。

 協定には、くつろぎ宿が建物を撤去することや、市が同協会による土地利用を認め、活用方法についてはくつろぎ宿の意向を反映することなどを盛り込んだ。市は土地使用料を免除する方針。

 川添修也東山温泉観光協会長は「懸案だったので解決してほっとしている」とする一方、温泉街には休業した宿泊施設や空き家が複数あることから「空き旅館は温泉街共通の悩み。観光協会だけで全て対応するのは難しい」と語った。

 くつろぎ宿は跡地に植樹し、緑化する予定。深田智之社長は「宿泊者からの要望もあり、一日も早く何とかしたかった。今回の取り組みが空き旅館対応の一つの事例になれば」と話した。