「赤べこ」カワイイ!人気モーレツ マツコさん一押しきっかけ

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テレビ番組放映後、都内でも売れ行きが伸びている赤べこ=東京・日本橋ふくしま館「ミデッテ」

 テレビ番組でのタレントの発言で会津の郷土玩具「赤べこ」の注目度が急速に高まっている。インターネット上には「赤べこカワイイ」「福島に行ってみたくなった」などの書き込みが見られ、本県の関係者からは「観光産業の復調のきっかけに」と期待の声が上がる。東京電力福島第1原発事故後、県や各市町村が取り組む観光振興策の効果が具体的な形では見えにくい中で突然始まった「赤べこ」人気は本県観光復興へのヒントにもなりそうだ。

 会津若松市神指町にある「赤ベコ公園」。赤べこ形の水飲み場や滑り台、椅子が並ぶ園内に7日、来園者のカメラのシャッター音が響く。「番組を見た都内の娘から頼まれた」と話す男性は携帯電話で園内を撮影し、写真を送信していた。

 赤べこ人気急騰のきっかけは、4日放送のバラエティー番組。タレントのマツコ・デラックスさんが、最近買って良かった物の1位に赤べこを挙げた。赤べこが首を横に揺らす姿も放送され、マツコさんが興奮気味に魅力を語る姿が全国のお茶の間に映し出された。番組内では赤ベコ公園も紹介され、マツコさんも「行きたくなっちゃう」と反応していた。

 東京・日本橋にある県のアンテナショップ、日本橋ふくしま館「ミデッテ」ではテレビ番組の放送後、赤べこへの問い合わせが増えており、売り場を奥まった棚から通路沿いに移した。根本卓也館長は「赤べこはもともとコンスタントな売れ行きがある商品だったが、人気が一層高まった」と話す。店頭で赤べこに触れた来店客の女性は「首の動きがかわいいですね」と笑顔を見せた。

 マツコさんが紹介した赤べこは、会津若松市和田の民芸処「番匠」が製造元。須藤繁雄社長(71)は「絵付け体験に訪れた観光客の方から声を掛けられる」と反応は上々の様子。赤べこのインターネット販売を手掛ける市内の会社は「通販大手も販売していることから放送以降、確実に注文が増えている」と売れ行きの好調ぶりを語り、社長は「マツコさんが会津ファンだと知っただけでもうれしい。戊辰150年の機運醸成にもつながればいい」と期待を寄せた。

 福島市出身で東北観光推進機構専務理事の紺野純一さん(68)によると、行政などが仕掛ける観光PRのコマーシャルや広告では、起用したタレントと観光地のイメージが一致しなければ効果が表れにくい傾向にあるという。紺野さんは今回の赤べこ人気を「マツコさんのキャラクター性と、赤べこのイメージがかみ合った」と分析し、人気を持続させるための取り組みの重要性を指摘している。