日本酒「楢葉の風」完成 地元産米使用、復興の思い詰める

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「楢葉の風」を手にする(右から)渡辺会長、松本町長、渡部町長、白井代表

 楢葉町と町商工会などが東京電力福島第1原発事故からの風評払拭(ふっしょく)に向け、町内で栽培したコメを使い、会津美里町の酒蔵で仕込んだ日本酒「楢葉の風」が完成した。9日、同町で試飲会が開かれ、関係者が復興の思いが詰まった酒を味わった。

 楢葉の風には、酒造好適米「夢の香」が使われている。楢葉町に進出した企業、恵和興業(仙台市)の堀切吉雄執行役員・復興事業本部長が町の復興や荒廃した田畑の復活へ日本酒造りを提案。町や町振興公社、町商工会などが昨年10月に委員会をつくり、プロジェクトをスタートさせた。

 酒造りでは楢葉町の農家猪狩富夫さん(63)が栽培した夢の香約4.2トンを、会津美里町の白井酒造店(白井栄一代表)が醸造した。純米大吟醸と特別純米、それぞれのうすにごり生酒の4種類が出来上がった。

 松本幸英楢葉町長、渡部英敏会津美里町長、同プロジェクト委員会長の渡辺清楢葉町商工会長らが試飲し、松本町長は「日本酒にはさまざまな人の思いが詰まっている。復興の後押しにしたい」、渡部町長は「互いの絆が強まり、町の発展につながるといい」と話した。

 純米大吟醸は1.8リットル入り3800円、720ミリリットル入り1900円、特別純米酒は1.8リットル入り2600円、720ミリリットル入り1300円で、いずれも税別。楢葉町振興公社など町内で扱い、今後はコラッセふくしまや東京・日本橋ふくしま館「ミデッテ」でも販売する予定。

 問い合わせは楢葉町振興公社へ。