富岡、浪江に『宇宙桜』 地域再生へ新たな復興のシンボル誕生

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風船を飛ばして苗木の成長を願う児童=富岡町

 東日本大震災の復興支援事業として一般財団法人ワンアース(茨城県)が被災地で実施している宇宙桜の植樹祭が11日、富岡、浪江両町で行われた。震災から7年1カ月の節目の日に、地域再生へ歩みを進める両町に新たな復興のシンボルが誕生した。

 宇宙桜は2008(平成20)年11月から8カ月半、無重力による影響などを調べるため、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に保管された各地の有名な桜の種から育った苗木。両町に植樹された苗木は、樹齢2千年で日本最古とされる国指定天然記念物「山高神代桜(やまたかじんだいざくら)」(山梨県北杜市)が母樹。宇宙桜の県内の植樹場所は両町を含め4カ所となった。

 富岡町では7年ぶりに再開した小中学校舎の富岡一中に隣接する公園、浪江町では同町請戸のコミュニティ広場でそれぞれ植樹祭が行われた。

 富岡町の小、中学生らは色とりどりの風船を飛ばして桜の成長を願った。宮本皓一町長は「桜は町民の希望の光。成長とともに町も発展していく」と桜を前に決意を述べた。

 浪江町では、なみえ創成小となみえ創成中の児童、生徒や住民らが桜の苗木に土をかけた。請戸南行政区長の竹村英男さん(69)は「三春の滝桜に負けないくらいの名所になってほしい」と期待を寄せた。ワンアースによると、山高神代桜は成長が速く、来春にも花を咲かせるという。