『人の駅』5月にも開始 猪苗代の廃校舎、教育旅行など活用へ

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「人の駅」として活用される旧山潟小校舎

 統合で廃校になった猪苗代町の旧山潟(やまがた)小校舎を教育旅行の受け入れ先や民間のシェアオフィスとして活用する「人の駅」が早ければ5月上旬にも運営開始となる。町から校舎を借りて運営するNPO法人「ばんだい2000」は14日、校舎を視察した。

 地方への人の流れを促し交流人口の拡大を目的とした事業で、町は内閣府の地方創生拠点整備交付金を利用し旧校舎を改修。校舎1階は体験スペースや簡易宿泊所として教育旅行・合宿などの受け入れを目指す。2階はWi―Fiなどインターネット環境を整備し四つの教室を民間企業などに貸し出すシェアオフィスとして改装した。1、2階ともシャワーを完備しており、校庭も整地すればスポーツ合宿に対応できる。

 同NPOはこれまで、磐梯高原地域で子ども向けの自然体験事業を行ってきた。運営を担う施設について、長く地域のシンボルだった同小の開校年にちなみ「JOKO(じょうこ)センター1873」とした。同NPOの村井正太郎理事長(70)は、教育旅行やシェアオフィスのほかにも新たな体験観光を創造するチャンスととらえる。同NPOは人の駅事業を機に、県が認定する「福島地域通訳案内士」資格を持つメンバーを新たに迎えた。村井理事長は「インバウンド(訪日外国人旅行)を積極的に呼び込みたい。県の中央の立地を生かして他地域と連携した新しい自転車ツーリズムを仕掛けていく」と構想を語った。

 猪苗代町では2022年度に町内3中学校を一つに統合、その後は6小学校も統合が計画され、「人の駅」は校舎活用のモデル事業として期待が集まる。

 山潟小は06年3月に月輪小との統合により閉校。校舎の一部は、みどり幼稚園として12年まで使われていた。立地は国道49号沿いで、猪苗代湖の上戸浜や志田浜などにも近い。