伊達の畑ワサビ、7年ぶり出荷再開 産地再生前進、都内市場へ

式典を経て7年ぶりに出荷される畑ワサビ=16日、伊達市
東京電力福島第1原発事故に伴う出荷制限が一部解除された伊達市の畑ワサビ(花ワサビ、葉ワサビ)の出荷が再開され、16日、同市のJAふくしま未来月舘共選場で式典が行われた。7年ぶりの出荷に関係者の笑顔が広がった。
畑ワサビは同市の特産品。同JAによると、原発事故前、市内の生産者約240人が約400ほ場で畑ワサビを生産しており、販売高は1億円に上ったという。
同JAは2012(平成24)年度から、県や東京農大などと協力して放射性物質対策を進めてきた。出荷制限は3月6日に、県の管理計画に基づいて生産された畑ワサビに限って解除され、月舘、霊山両地区の生産者12人による15ほ場で出荷が可能になった。
出荷は4日に再開され、東京都内の2市場に運ばれている。伊達の畑ワサビは主産地の長野県などよりも早い時期に出荷されたため、市場価値が高く、1束50グラム当たり200~250円の高値で取引されているという。
同JA伊達地区わさび生産部会の引地秀樹部会長が「一日でも早く出荷したいと活動し、やっと一歩を踏み出すことができた。2歩、3歩と進めていきたい」とあいさつ、同JAの安彦慶一専務は「産地再生を一歩前進させられてうれしい」と話した。
式後に畑ワサビ約20キロがトラックに積まれ、都内の市場に運ばれた。
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