『ランニングポリス』誕生! いわき南署、走って守る街の安全

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激励を受けてパトロールに出発する署員ら=16日午後4時ごろ、いわき市植田町・いわき南署

 街の安全、安心を走って守る―。いわき南署は16日、県内初となる「ランニングパトロール」を開始した。その名の通り、署員が管内を走ってパトロールし、住民の体感治安の向上を図る狙いだが、署員の体力向上と健康増進、あいさつによる住民との絆づくりなど、期待される効果は"一石三鳥"。住民にとって身近で一層力強い警察官を目指し、署員が街を駆け抜ける。

 「柔道や剣道が得意な署員もいれば、走ることが好きな署員もいる。走ることで住民の暮らしを守ることに貢献したい」。ランニングパトロールを提案した関根隆行生活安全課長(44)が、企画の背景を語る。

 市民ランナーがチームをつくり、防犯活動に取り組む兵庫県警などの事例を参考に「俺たちにもできる」と関根課長が3月初旬に企画。いわき南署でも将来的には市民ランナーが参加できる活動に広げたい考えだが、スピード感を重視、まずは署員のみでのランニングパトロールを開始した。

 ランニングパトロールは、同署の署員や職員全74人が希望制で参加できる。通常の警戒活動の一環として週1~2回、署員らが3人一組で黄色のベストを着用して走る。ランニング中に事件や事故に遭遇した場合に備え、リーダーとなる署員1人が必ず警察手帳と携帯電話を持つ決まりだ。

 初日は署員10人に加え、ボランティアで勿来工高生が参加。開始式で井上誠一署長らの激励を受けて同署を出発、2組に分かれ、4.4キロと5キロの2コースをパトロールした。

 いわき市植田町のJR植田駅前を走る署員らを応援した男性(66)は「パトカーでの活動も大切だが、警察官が走る姿に親近感を覚える。街の治安も良くなると思う」とランニングパトロールを歓迎した。

 「サンシャイン出場目標」

 近年の大規模なマラソン大会では、警察官が参加者と一緒に走って警戒や応急救護に当たる「ランニングポリス」が大会の安全な運営を支える。今後、いわき市が舞台のフルマラソン大会「いわきサンシャインマラソン」でランニングポリスが導入されるかは未知数だが、地域課の橋本英人巡査(19)は「警察官としての体力を養い、地域に安全、安心を届けるとともに、サンシャインマラソンへの出場も目指したい」と万事に備える。