「明日からの昼飯は?」 弁当店・おふくろフード...閉店惜しむ

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
閉店を惜しむ客と会話を弾ませるスタッフ

 富岡町の公設民営の複合商業施設「さくらモールとみおか」に入る弁当店「おふくろフード」が27日、閉店した。温かい家庭の味で復興を支えてきた店、最後の一日も帰還した町民や復興作業員らでにぎわった。

 午前11時に店がオープンすると、訪れた常連客は「明日からの昼飯はどうしたらいい?」などと冗談交じりにスタッフと談笑しながら、次々と手作り弁当を買い求めた。この日は、感謝の気持ちを込め、早朝から仕込んだ餅も無料で振る舞った。用意した人気のカツ丼やカレーなど約200食の弁当は午後1時ごろに完売した。

 店は避難指示解除前の2016(平成28)年11月25日に営業開始。スタッフは富岡町出身の主婦が中心で、避難先のいわき市などから通勤して古里の味を提供してきた。

 店を仕切る田中美奈子さん(73)は「閉店は残念だが、復興に役立てたという誇りを胸に明日からも頑張っていく。店を愛してくれたお客さんに感謝している」と感慨深げに話した。