『農業の村』復活へ田植え始まる 飯舘・避難指示解除後2年目

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
ヒメノモチの種をまく高橋さん=飯舘村

 東京電力福島第1原発事故による避難指示が昨春に大部分で解除された飯舘村で8日、田植えが始まった。今年は昨年より13軒多い21軒が作付けする予定で、作付面積は2.7倍の21.9ヘクタールに増える見通しだ。農家は「農業の村」の復活に手応えを感じている。

 同村須萱(すがや)地区の農業高橋松一さん(65)=二本松市に避難=は機械を使い、もち米のヒメノモチの種を直接水田にまいた。9日以降は、県オリジナル水稲品種「里山のつぶ」を植える予定で、10月中旬ごろに収穫するという。

 村によると、東日本大震災前の村内の作付面積は約690ヘクタール。震災前に遠く及ばないものの「田植えをする村民が増えていけばいい」と高橋さん。以前の農業の村としての姿を追い求める。

 高橋さんが昨年収穫したコメのうち700キロ近くは同村の「いいたて村の道の駅までい館」で売られ、完売した。村は、営農再開を戸惑っていた村民にとって収穫したコメが売れる光景が励みになり、今年作付けする農家、面積ともに増えたと分析する。

 「全国においしい飯舘のコメを届けたい」。高橋さんは秋の収穫を心待ちにした。