牛の「水田放牧」実証試験始まる 飯舘・営農再開見据え2年目

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牧草が生えた水田で放牧の準備を進める山田さん=飯舘村

 飯舘村で8日、営農再開を見据えて牧草が生えた水田で牛を放牧する「水田放牧」の実証試験が始まった。昨年に続き2回目で、牛の血液検査などを行い、放射性物質の影響がなければ来年度にも本格的な水田放牧を実施する。

 実証試験は、福島市飯野町に避難する山田猛史さん(69)が県と協力して行う。雌牛6頭を放牧する計画で、半分は初産を終えた3歳程度の牛。同市の牛舎から運ばれ、約2ヘクタールの広大な敷地に放たれた牛は青々と茂った牧草を食べていた。検査では、除染後に牧草をまいた水田で3カ月程度放牧し、放射性物質の影響がないか調べる。昨年度も実証試験を行ったが、異常は見られなかったという。

 山田さんは本年度中に飯舘村に牛舎を造り、現在の55頭から約80頭に増やす予定だ。「村の広大な農地を活用して畜産をもっと広めていきたい」と意欲を見せた。