両陛下、最後の被災地へ 6月9~11日、避難の福島県民と懇談

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 天皇、皇后両陛下が第69回全国植樹祭の出席、復興状況の視察、震災犠牲者の慰霊のため、6月9~11日の日程で来県される。宮内庁と県が9日、正式に発表した。在位中の東北の被災地訪問は最後とみられる。

 震災後、両陛下の本県訪問は2011(平成23)年5月、12年10月、13年7月、15年7月、16年3月に続き、6度目。6月9日午後に東北新幹線の専用列車で郡山市のJR郡山駅に到着後、いわき市の県復興公営住宅「北好間団地」を訪問、避難住民と懇談する。スパリゾートハワイアンズで開かれる全国植樹祭レセプションに臨席、同施設に宿泊する。

 10日はいわき市から双葉郡を北上。津波で多くの住民が犠牲となった南相馬市原町区雫(しどけ)地区の慰霊碑に拝礼。同地区の海岸防災林整備地で開催の全国植樹祭式典に臨む。同市に向かう際、東京電力福島第1原発から数キロの高速道路を通るため、晴れていれば車の中から原発の一部を見ることができる。同日は相馬市のホテル飛天に宿泊する。

 11日は相馬市原釜地区で震災慰霊碑に供花。市水産業共同利用施設を訪れ、本県水産業復興の現状などを視察する。その後は福島市の古関裕而記念館を訪れ、JR福島駅から東北新幹線の専用列車で帰京する。

 毎年開催される全国植樹祭は「国民体育大会」や「全国豊かな海づくり大会」に並ぶ、両陛下にとって重要な地方公務「三大行幸啓」の一つ。次回は来年5月以降に愛知県で開催される予定。陛下は同4月30日に退位するため、植樹祭への出席は今回が最後となる。

 全国植樹祭まで「1カ月」

 南相馬市原町区雫(しどけ)地区で開かれる「第69回全国植樹祭」まで10日であと1カ月となった。式典は天皇、皇后両陛下の臨席の下、県内外から約6000人の招待者を迎えて行われる。出席者が東日本大震災の津波被害を受けた会場で森林づくりの意義を再確認し、復興に向けて歩む本県の姿を発信する。

 県によると、会場の設営は芝張りや砂利の敷き詰めが完了した。両陛下の座席となる会場のシンボル「お野立て所」の整備も進められている。県は13日、会場で総合リハーサルを行い、アトラクションに出演する音楽隊や式典に臨む小学校緑の少年団、運営スタッフらが本番に備える。

 当日は大玉村にサテライト会場、福島、郡山、会津若松、白河各市にPR会場