3監督...『特撮』への熱い思い 「特撮の神様」生誕の地で語る

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特撮への思いを語る(左から)尾上さん、庵野さん、樋口さん

 第30回すかがわ国際短編映画祭は12日、須賀川市文化センターで始まった。初日行われた、30回の節目を記念したゲストトークには映画「シン・ゴジラ」の総監督を務めた庵野秀明さん(57)と監督の樋口真嗣さん(52)、特撮監督の尾上克郎さん(57)が登壇。ゴジラの生みの親で"特撮の神様"とされる故円谷英二監督生誕の地で、特撮への熱い思いを語った。

 3人は、市などとともに整備を予定している「須賀川特撮アーカイブセンター」について触れ、市民らの理解と協力に感謝を述べた。

 庵野さんは「これまで"特撮"というジャンルはなく、保護されるものではないとされていた」と指摘。「魂と技の継承が必要。若者に特撮をつくってほしい」と話した。

 樋口さんは、かつて特撮映画で使われた模型などの散逸について危機感を示し「日本中のミニチュアが廃棄されてきたが、自分たちにとっては宝。素晴らしい財産が須賀川に集結しつつある」と語った。

 尾上さんは「僕たちは円谷監督の孫弟子の世代で、特撮が当たり前にあるものと思っていた。CGの登場で、気付いたら特撮がなくなるのではと危惧し始めた」と語り、アーカイブ事業を通して「円谷監督、特撮、須賀川をもっと世界に知ってもらいたい」と述べた。

 13日まで上映や工作

 すかがわ国際短編映画祭では、2日間で国内外の優れたドラマやドキュメンタリーなど計33本を上映予定。初日は3人が手掛けた特撮作品「巨神兵東京に現わる」やメーキング映像「巨神兵が東京に現われるまで ミニチュアで見る昭和平成の技」などが上映された。このほか、特撮を体験できるワークショップ「綿で雲をつくってみよう」も行われた。

 最終日の13日は、第81回アカデミー賞受賞作品「つみきのいえ」などの上映のほか、映画の仕組みが分かる工作体験が行われる。

 映画祭は、市が事務局を務める実行委などの主催、福島民友新聞社などの後援。開場は午前9時、上映開始は同9時30分。当日券は大人800円、高校生以下無料。