原発周辺「ヘビ」にGPSと線量計 被ばく量など把握、分析へ

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 東京電力福島第1原発周辺の野生動物を調査している福島大環境放射能研究所のトーマス・ヒントン特任教授は今夏、原発周辺に生息するヘビに衛星利用測位システム(GPS)と線量計の機能を備えた装置を取り付け、被ばく量などの分析を始める。15日、同研究所がウクライナの行政関係者や研究者を招いて福島市で開いた国際シンポジウムで発表した。

 ヘビに装置を付けることで、場所と被ばく量を把握できる。これまでもイノシシに同様の装置を取り付けて放射線の野生動物への影響を調査してきたヒントン氏は「ヘビは土壌と深く結び付いた生き物。土は放射能汚染の影響を受けやすく、調査する意義がある」と話した。

 アオダイショウなどに代表されるネズミヘビに装置を取り付ける。ネズミヘビは虫を食べる種と小型の哺乳類を食べる種があり、この違いが被ばく量に与える影響も調べるという。

 ヒントン氏はこのほか、原発周辺のイノシシの目への放射線影響を調査した研究成果を来月発表する予定であることも説明した。

 シンポジウムでは、福島大共生システム理工学類の高貝慶隆准教授と筑波大生命環境系の加藤弘亮准教授も研究成果を発表した。