野口英世「遺体記録ノート」...猪苗代帰郷へ 没後90年の命日に

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 ガーナで黄熱病研究中に亡くなった猪苗代町出身の世界的細菌学者野口英世の遺体を解剖した際の記録ノートが、保管されていたガーナのガーナ大野口記念医学研究所から野口英世記念会に寄贈される。英世の没後90年の命日となる21日、記念会の野口由紀子総務課主任がガーナを訪問し、ノートを受け取る。

 ノートは、英世の死亡当日に遺体を解剖した英国人病理学者ヤング博士が所見を記したもので、約450ページのうちの1ページ。1979(昭和54)年、ガーナに野口記念医学研究所を設立する事業を進めていた福島医大の調査団が、首都アクラの病院に保存されていたノートを発見。98年には長年にわたる損傷のため日本に送られ、記念会が修復した。

 ノートはガーナに戻された後、一時所在不明になっていたが、昨年7年ぶりに研究所で確認された。貴重な資料として、記念会が在ガーナ日本大使館を通じて保存と管理を掛け合ってきたことで、没後90年の節目に寄贈が決まった。

 6月9日には猪苗代町の野口英世至誠館で、研究所長らを招いて贈呈式を行う。同10日から記念館で一般公開を始める。ノートが国内で公開されるのは初めてとなる。記念会の竹田美文副理事長は「ノートは解剖を目の前に見るような生々しい貴重な記録。没後90年の節目で古里に渡ることに運命を感じている」と話した。