ガーナとの絆...「野口英世」しのぶ 没後90年、猪苗代で命日祭

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英世の命日祭で、魂が末永く生きることを願う音楽「ティガリ」を披露するガーナ人音楽グループ

 世界的な医学者、野口英世を顕彰する「野口英世記念会」は、英世の90回目の命日に当たる21日、猪苗代町の長照寺で命日祭を行った。参列した日本とガーナの関係者約70人が英世をしのび、絆を確かめ合った。

 命日祭を前に、次期駐日ガーナ大使のフランク・オチェレ氏が「博士の功績は世界に記憶され、忘れられることはない。博士が縁の医学研究所はガーナのみならず、アフリカの人民のためになっている」とあいさつした。続いてガーナ人音楽グループ「アクアバ」がトーキングドラムなどを演奏、死者の魂が末永く生きることを願う音楽「ティガリ」を披露した。

 命日祭では、野口家の菩提(ぼだい)寺である長照寺の楠俊道住職が読経し、同記念会の八子弥寿男理事長や前後公町長らが焼香した。八子理事長は英世が帰郷した当時の写真を披露。古里の歓迎ぶりを紹介しながら、今後も博士の顕彰に尽くしていくことを約束した。

 ペルーでの成果紹介

 野口英世記念会は21日、猪苗代町の野口英世至誠館で講演会を開き、日本マチュピチュ協会長の野内セサル良郎さんが英世と祖父野内与吉のペルーでの功績を紹介した。

 野内さんは英世が1920(大正9)年にペルーで風土病を研究して成果を上げ、現在もペルー人の感謝と尊敬を集めていると説明。祖父与吉も17年にペルーに渡り、マチュピチュ村のためインフラ整備や災害復興に人生を懸けたと話した。野内さんは「英世は世界の人のために生きた偉大な医学者、与吉はマチュピチュ村の人のために生きた日本人だった」と語った。