いわきFC、最新鋭システム採用 天皇杯に向けトレーニング

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いわきFCが導入している「カタパルト」。試合時はユニホームの下に着用している

 天皇杯JFA第98回全日本サッカー選手権大会は26日に各地で開幕する。2年連続で本県代表となったいわきFC(東北社会人リーグ2部南)は同日、いわき市のいわきグリーンフィールドで宮城県代表のソニー仙台FC(日本フットボールリーグ、JFL)との初戦に臨む。

 前回大会はJ1コンサドーレ札幌を撃破したいわきFC。あの快進撃から約1年、さらに成長したチームは2度目の大舞台に挑む。

 ぴっちりと体に張り付いた真っ赤なユニホームの下に、ごつごつとしたパットのようなものが試合中に見え始めたのは、昨シーズン中盤ごろから。その正体は「カタパルト」と呼ばれる装置だ。練習中の選手たちの上半身に装着し、走行距離などを計測する。

 同じく導入しているJクラブなどでは、週末のリーグ戦までのコンディションを整えることが主な使用方法だが、いわきFCは異なる。試合中のスプリント回数や走行距離を計測し、試合後、選手に数値を知らせて練習の参考にさせる。

 例えば、試合中に選手がボールを持った相手チームの選手からボールを奪うため、体を寄せていく際の速度を測定、ビデオ分析ソフトとも連携させて動きを解析することで、最高速度に達していたかどうかなどを映像とリンクさせながら検証できるという。

 映像は、常に選手が携帯端末などで閲覧できるようになっており、自主的に映像を見て自らの課題に向き合う機会を与えている。田村雄三監督は「最近になって選手に自主性が見られるようになってきた」とその手応えを口にする。

 最新の知見やトレーニングを通じて得られた成果が、より高いレベルのクラブ相手にどう発揮できるか、天皇杯はそれを試合で試す貴重な機会となる。

 田村監督は「カタパルトも含め、選手たちは自分たちがやってきたことが間違っていないと思い始めている。挑戦者の気持ちで90分間止まらない、倒れないサッカーを全国の舞台で体現したい」と意気込みを語る。