県道に亀裂...広範囲広がる 喜多方・高郷、農地の地滑り発生か

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 喜多方市高郷町揚津(あがつ)地区の県道新郷荻野停車場線周辺で農地の地滑りが発生したとして、喜多方市は25日、災害対策本部と現地対策本部を設置した。同地区には38世帯あるが、住民避難などは行われていない。

 県や現地対策本部などによると、県道をパトロールする業者が4月20日、県道の側溝付近に亀裂などの異変を確認。その後、亀裂が広範囲に広がったため、県は農地の地滑りが発生したと判断、今月4日から現場付近の約1.7キロの区間を通行止めにしていた。

 さらに通行止め区間に近い民家の敷地で17日、新たな亀裂が確認され、県は19日から機器による地滑りの常時観測を開始。また近くを流れる阿賀川の護岸で20日、崩落が確認された。このため市は東北農政局の地質官の調査などを踏まえ、市役所に対策本部、現場近くの市役所高郷総合支所に現地対策本部を設置した。市は迂回(うかい)路として県道16号の利用を呼び掛けている。

 県によると、地滑りの発生箇所は農林水産省が定める「農地地すべり防止区域」の区域内と区域外にある。地滑りの原因は不明だが、今年は例年よりも積雪が多く、雪解け水が地下に染み込んでいた可能性もあるという。現在、亀裂箇所はブルーシートで覆われ、雨水などが入らない処置を施している。今後、現場周辺でボーリングを行い、詳しい原因を調査する。近くに東北電力の鉄塔が1基あるが、25日までに電線は撤去され、今後鉄塔も解体される。