野口英世の記録ノート...『故郷』到着 ガーナから記念会に寄贈

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ボソンペン所長からノートを受け取る野口さん(右)=22日、ガーナ・野口記念医学研究所

 黄熱病研究中にガーナで亡くなった猪苗代町出身の世界的医学者野口英世の遺体を解剖した際の記録ノート原本が、保管されていたガーナのガーナ大野口記念医学研究所から野口英世記念会に寄贈された。同記念会総務課主任で、ガーナで原本を受け取った野口由紀子さんが26日、猪苗代町で帰国を報告し「博士を大切に思う人々が紡いできた縁で、ノートが形として残った。(猪苗代町の野口英世記念館で)見ていただける資料になることは素晴らしい」と語った。

 英世の没後90年の節目に寄贈が決まり、野口さんは20~23日にガーナを訪問。22日に同研究所のクワベナ・M・ボソンペン所長から、ノートのうち英世の解剖所見記録が記された1ページ分の原本を受け取った。受け渡しには、寄贈実現に協力してきた在ガーナ大使館の遠海重裕1等書記官と、東京医科歯科大の林隆也特任講師が立ち会った。

 6月9日には猪苗代町の野口英世至誠館で、ボソンペン所長らを招いた贈呈式が行われる。国内初展示も予定されている。

 ノートは、英世の死亡当日に遺体を解剖した英国人病理学者ヤング博士が所見を記したもので、約450ページのうちの1ページ。

 1979(昭和54)年、ガーナに野口記念医学研究所を設立する事業を進めていた福島医大の調査団が、首都アクラの病院に保存されていたノートを発見。98年には長年にわたる損傷のため日本に送られ、記念会が修復した。

 その後、ノートはガーナに戻され、一時所在不明になっていたが、昨年、7年ぶりに研究所で確認された。