いいね!福島高の「ウナギ」 東京・鰻料理店で試食会、商品化へ

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福島高SS部が育てたウナギを味わう岩本さん(左)ら

 魚の成育に適した「好適環境水」を使ったり、餌で栄養価の高いウナギを養殖する研究に取り組む福島高(福島市)のスーパーサイエンス(SS)部は27日、東京・日本橋の鰻(うなぎ)料理専門店「いづもや」で商品化を判断してもらう初めての試食会を開いた。関係者から「味や質は及第点。店で出せる」と上々の評価を受け、復興に貢献しようと研究する生徒をひと安心させた。

 SS部のウナギ研究は、水産物の風評払拭(ふっしょく)を目的に2013(平成25)年に好適環境水の研究を始めたことが発端。15年からウナギの養殖を始め、今年3月からは藻類の一種で栄養豊富な「ミドリムシ」の研究開発・販売会社「ユーグレナ」(東京)の協力を得て、ミドリムシの粉末を混ぜた餌を与え、栄養価を高める研究にも取り組んでいる。

 試食会にはウナギ研究に携わる生徒17人のほか、同店3代目の岩本公宏さん(42)、ユーグレナの佐竹右行執行役員(62)、SS部を支援する企業関係者らが参加。淡水と好適環境水で飼育したウナギ約20匹を同店に持ち込み、かば焼きを提供した。試食した岩本さんは「高校生が養殖したとは思えないほど質が高い。ウナギ業界発展のため研究を続けて」とエールを送った。

 佐竹執行役員は「高校生の純粋な思いに応えて社として支援を続ける。プロの高評価を得たので、次は商品化に向けた付加価値や生産コストを考えてほしい」と要望した。

 研究グループ班長の3年太田裕亮さん(17)は「質が認められてうれしい。より良いウナギを飼育するための課題も見つかり、研究に意欲が湧いてきた」と目を輝かせた。