新十両・若隆景が勝ち越し 大相撲夏場所、精神面も大きく成長

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 新十両として大相撲夏場所(東京・両国国技館)に臨んだ福島市出身の若隆景(23)=本名大波渥、東洋大卒、荒汐部屋=は27日、7勝7敗で迎えた千秋楽で幕下の木崎(25)=木瀬部屋=を送り出しで下し、勝ち越しを決めた。事実上の入れ替え戦を制し、十両残留を勝ち取った若武者は「悔いの残らないように臨んだ。来場所も勝ち越したい」とりりしい表情で前を見据えた。

 初めて15日間を闘い、体力や技術だけでなく、精神面でも一回り大きく成長した。初日から3連敗と苦しんだが、平常心を貫き、重圧をはねのけた。勝ち越しを懸けた千秋楽の大一番も冷静に相手の動きに反応し「一番一番を集中して取ることができた。最後に結果を出せてうれしい」と屈託のない笑顔を浮かべた。

 181センチ、121キロの体は十両クラスでは決して大きくはない。「勝つときは足がよく出ていたが、負けたときは相手に攻め込まれて自分の相撲を取ることができなかった。もっと体重を増やし、スタミナをつけなければ」と課題を挙げた。

 同じ荒汐部屋に所属する2人の兄、若隆元(26)=本名渡、学法福島高卒=と若元春(24)=本名港、同=もそろって幕下で勝ち越した。これも少なからず励みになったという。「関取として元気を与えられるような相撲を取り続けたい」と県民にメッセージを送る若隆景。第一関門を突破し、さらに高みを狙う23歳の勢いは止まりそうもない。