「ふたば医療センター」延べ150人利用 開院1カ月...県想定6割

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 県は28日、双葉地方の2次救急医療拠点として4月に開院した「ふたば医療センター付属病院(富岡町)」の患者数が、開院1カ月で延べ150人だったと発表した。1日当たりの患者数は5人で、県が当初想定した1日当たり8人の約6割にとどまった。県は「ほぼ想定通り」と分析、急患の搬送が増えていることから、病院の設置効果が表れているとしている。

 診療を始めた4月23日~今月22日を集計した。患者の内訳は入院13人、帰宅133人、他病院への転院搬送4人で、地域別では双葉郡内が98人、県内の他地域が30人、県外が22人だった。

 双葉郡内の急患の搬送率は56.4%で、患者31人のうち26人が同病院に搬送された。県は年度内に医師の移動や患者搬送に使える「多目的医療用ヘリ」を導入する計画で、「帰還する住民の安全と安心を医療面で支えていく」(病院経営課)としている。

 患者の症状別では、骨折や打撲などが47件で最も多く、肺炎やインフルエンザなどが24件、腹痛や急性胃腸炎などの消化器系が23人。来院手段は徒歩や自家用車などが123人、救急車の搬送は27人(1人は他病院に即時搬送)だった。

 双葉郡では震災と原発事故により2次救急医療機関が全て休止となった。県は救急医療の提供を望む地元の要望を受け、同病院を設置した。同病院の医療スタッフは医師や看護師、診療放射線技師、理学療法士らを合わせて約70人。