1世帯2人に避難勧告 喜多方の地滑り、29日も複数回観測

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地割れが起きた現場に伸縮計を置く職員ら=29日午後5時10分ごろ、喜多方市高郷町揚津

 喜多方市高郷町揚津地区の県道新郷荻野停車場線周辺で発生した地滑りで、同市の災害対策本部は29日午後1時30分、同地区の1世帯2人に28日に発令した「避難準備・高齢者等避難開始」を「避難勧告」に切り替えた。

県によると、今後本格的に調査し、夏ごろまでに全体の状況を把握する方針。

 同本部によると、28日に1時間当たり4ミリ以上の地滑りを観測し、29日も4ミリ以上の動きを複数回観測した。

県によると、亀裂は1日6~10センチ広がっており、場所によっては深さ約70センチの亀裂がある。避難勧告の対象となっている住民は近く、市営住宅に避難する。

 市は29日、同地区の揚津多目的集会所施設で住民説明会を開き、遠藤忠一市長や県の担当者らが地滑りの現状と今後の対応を説明した。住民からは素早い情報提供を求める声や、迂回(うかい)路の整備などの意見が出た。

 遠藤市長は報道陣に対し、「最悪の事態に備えて万全な準備をしている。市民の生命財産を守るために全力で取り組む」と述べた。

「戻れるか不安」

 避難勧告が出された住民の男性(60)は「また元の家に戻れるのかが不安」と話した。男性によると、住宅の基礎や周囲のコンクリートは地割れによるひびが大きくなっている。28日夜は地滑りにより観測機器のサイレンが鳴り、ほとんど寝られなかったという。