浪江・復興拠点「除染」開始 帰還困難区域、7月にも建物解体

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除草をする作業員ら=30日午前

 環境省は30日、東京電力福島第1原発事故で立ち入りが制限されている浪江町の帰還困難区域で、住民が再び住めるようにする「特定復興再生拠点区域」(復興拠点)の整備に向けた除染工事を始めた。復興拠点の工事は双葉、大熊両町に続いて3カ所目。同日、作業を報道陣に公開した。

 町西部の津島地区の町道では、作業員が草刈り機を使い斜面の草を刈り取ったほか、落ち葉などの堆積物を取り除いた。同省は今後、建物の解体工事などを発注し、7月中の着工を目指す。

 政府が昨年12月に認定した町の復興拠点整備計画に基づく事業。室原、末森(大堀)、津島の3地区計約661ヘクタールに、居住促進や交流、農業再生、物流・産業などの各エリアを整備する。2023年の避難指示解除を目指す町は、解除から5年後のおおむねの人口目標を約1500人としている。

 室原地区は常磐道浪江インターチェンジや国道114号など幹線道路を中心とした物流・防災の要で、末森地区は周辺地域との連携による農業再開、山間地に位置する津島地区は新たな町づくりと交流エリアとして整備される。