クマよけには『イヌの散歩』 ほえて威嚇効果!専門家対策提唱

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イヌを活用することで「クマにいてはいけない場所と認識させるのが重要」と専門家は指摘する

 イヌがいるところにクマはいぬ。県内でクマの目撃情報が増えている。30日は喜多方市の民家や学校近くでもクマが目撃されるなど人が住む地域での目撃が目立っている。専門家はクマの通り道となる河川敷の草刈りなど一般的な対策に加え、イヌの散歩が「クマを追い払うのに有効」と提唱している。

 県警によると、今年のクマの目撃件数(速報値)は29日現在、前年同期と比べて55件増の102件。会津若松市で29日に学校近くでの目撃が相次ぐなど市街地での目撃が多いのが今年の特徴。けがなどの被害は確認されていないものの、市街地でのクマ出没は住民の被害に結び付きやすいだけに警戒感が強まっている。

 「クマに出てきてはいけない場所と教え込むのにはイヌが役立つ」。県特定鳥獣保護管理計画検討委員会座長の田口洋美東北芸術工科大教授(60)は、県内に約3千頭いると推定されるものの、本来は人目につかない山林などで生息しているはずのクマの目撃情報が多数寄せられる原因について「市街地と森の二極化」を挙げる。

 田口教授は野生動物と人間の緩衝地帯がなくなり、森と宅地などが接しているところにクマの目撃が多いとし「人間が対策を取らないと、クマが慣れてしまい出没を繰り返すことになる」と指摘。クマに対してほえて威嚇する特徴があり、人との生活域が重なるイヌはクマにとって脅威の一つ。イヌを集団で散歩させたり、山に放って遊ばせることで、クマを遠ざける効果が期待できるという。