アンモニア合成触媒開発 産総研、再エネ水素へ前進

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研究成果を説明する難波上級主任研究員

 産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所(郡山市)は、従来より低温、低圧でアンモニアを合成できる触媒を開発した。

 高温、高圧の状態で窒素と水素を触媒反応させる必要があったが、より低いエネルギーでもアンモニアを合成することができるようになった。

 同研究所の再生可能エネルギー研究センター水素キャリアチームが29日に同市で開かれた研究成果報告会で発表した。今後、資源開発などを手掛ける日揮(横浜市)と共同で設けた実証試験装置を用いて、さらに実験を進めていく。

 水素キャリアチームの難波哲哉上級主任研究員は「低温、低圧でアンモニアができれば、水を電気分解して作る水素活用の可能性が高まり、水素エネルギー社会の実現に向けて一歩前進する。国内初の再生エネ水素からアンモニアを合成するシステムの構築を目指す」と話した。

 成果報告会には、再生エネ関連の企業や研究者らが参加した。経済産業省の山崎琢矢新エネルギー課長が講演したほか、水素キャリア、太陽光、風力エネルギーなど7研究チームが研究成果を説明した。