浪江で8年ぶり「武者行列」再開 相馬野馬追、50騎程度参加へ

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震災前に浪江町で行われた騎馬武者行列=2010年7月

 相双地方で7月28~30日に繰り広げられる「相馬野馬追」で、東京電力福島第1原発事故後中止されていた浪江町での騎馬武者行列が8年ぶりに再開される。31日に同町で開かれた標葉(しねは)郷野馬追運営委員会で決まった。全5騎馬会の騎馬武者行列が地元で行われることになり、相双の夏の風物詩が震災前の状況に近づいた。

 野馬追は震災のあった2011(平成23)年に規模を縮小して開催。12年からは震災前とほぼ同様の主要行事を3日間の日程で実施している。旧避難指示区域内では、12年から南相馬市小高区の相馬小高神社で野馬懸(のまがけ)、昨年から同市小高区で騎馬武者行列を再開していた。

 標葉郷騎馬会は、浪江町が昨年3月末に一部地域を除き避難指示が解除されたことから同町での騎馬武者行列の再開を模索、自治体や商工会など関係機関との調整を進めてきた。

 同町で再開するのは初日の出陣式と行列、2日目の本祭り終了後に帰還する「凱旋行列」、標葉郷騎馬会の騎馬武者たちによる「標葉郷神旗争奪戦」。震災前に比べ、行列の距離は数百メートルから1キロほど短くなる。参加する騎馬武者は、震災前年の10年が約60騎だったが、今回は50騎程度が参加する見通し。

 標葉郷騎馬会の林茂会長(73)は「多数の騎馬武者が浪江町から出陣したいとの意向があった。町民をはじめ多くの人に行列や神旗争奪戦を見てもらいたい」と話している。