「地滑り」雪解け水が要因か? 喜多方・高郷、学会が現地調査

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 喜多方市高郷町揚津(あがつ)地区の県道新郷荻野停車場線周辺で発生した地滑りで、日本地すべり学会東北支部の会員が31日、現地で地滑りの状況を確認し、調査内容を県に報告した。同学会によると、地滑りは亀裂などが見つかった県道周辺から阿賀川方面に向かって起きているとみられ、大量の雪解け水が地層の境目に入り込んだことが要因の一つに考えられるという。

 現地を調査した同学会理事の八木浩司山形大地域教育文化学部教授によると、数千年前にできたとみられる揚津地区の地形は、固い地層の上に柔らかい地層が約20メートルあると推定されており、2層の間に雪解けなどで増えた地下水が大量に入り込んだ可能性があるという。現場の斜面は緩やかなため、現時点では急な陥没などは考えにくいとみている。応急的な対策としては横穴を掘って地中の水を抜く方法などが考えられるという。

 同支部の会員約20人は地滑りの現場や同地区を流れる沢の周辺で、地滑りの内部構造や地下水の動きを調べた。地滑りが起きていない周辺地区の調査も行った。八木教授は「自宅にひびが入ったり、戸が開かなくなったりするなど、少しでも異変を感じたら行政に連絡してほしい」と呼び掛けた。