イノベ構想施設と中通り結ぶ「広域バス」...18年秋にも実証運行

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 浜通りに新産業の集積を図る福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想で、国、県などは31日、同構想の関連施設と中通りのJR主要駅を結ぶ新たな公共交通網の整備に着手した。今秋にも定期路線化を目指して広域バスの実証運行を開始、施設を訪れる研究者や視察者の利便性の向上につなげる。

 国や県が富岡町で公共交通網の整備に向けた分科会を設立した。実証運行では、新幹線が発着する福島、郡山、新白河の3駅のうち1駅を出発点に、双葉郡内の常磐線の主要1駅を直通で結ぶ予定。併せて、常磐線の複数の駅に自動車を共同利用する「カーシェアリング」の車両を配備し、バスで郡内に入った研究者らの目的施設までの移動手段とする。

 今秋から半年間にわたりバスの運行とカーシェアリングを試験的に行い、利用状況など定期路線化に向けた課題を探る。どの駅間を結ぶかや運行経路は今後の分科会などで決める。

 県によると、日本原子力研究開発機構(JAEA)の廃炉研究施設など同構想の関連施設が点在する双葉郡と、中通りを直通で結ぶバスなどの公共交通網は整備されていない。同構想の関連施設として福島ロボットテストフィールド(南相馬市、浪江町)やアーカイブ拠点施設(震災記録施設、双葉町)の整備が進んでおり、今後、郡内を訪れる研究者らの増加が予想されることから、新たな公共交通網の整備が必要と判断した。