戊辰戦争の思い1冊に 会津若松市民有志が記念誌刊行

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
(上)記念誌を刊行した岩沢委員長(左から2人目)と岩沢副委員長(左)、寄贈を受けた室井市長と本田教育長(右)

 会津若松市の市民の有志でつくる戊辰150年記念誌刊行委員会(岩沢信千代委員長)は、「戊辰150年記念『薫蕕(くんゆう)を選びて』」を刊行した。会津のみならず、全国各地の関係者が戊辰戦争に関連して文章を寄せた。岩沢委員長は「節目の年に、今を生きる人々の戊辰に対する思いを残し、伝えたかった」と話している。

 タイトルの「薫蕕を選びて」は、鶴ケ城籠城戦で負傷者の治療に当たったという医師古川春英の漢詩の中の言葉。「薫」は善行、「蕕」は悪行を象徴していて、善悪を選んで力を尽くすとの意味があり、「ならぬものはならぬ」の精神に通じるという。

 会津からは、間島勲会津史学会長、野口信一会津歴史工房主宰など郷土史家のほか、星野可月亭庭園美術館主、新城猪之吉末廣酒造社長なども筆を振るい、独自の視点で戊辰を論じる。西軍の主力を担った藩があった地域からの寄稿もあり、山口県萩市の「長州と会津の友好を考える会」代表の山本貞寿さん、鹿児島県日置市を拠点に活動する陶工、15代沈寿官さんが文章を寄せた。2000部発行し、会津若松市などの市町村や関係者に計約1500部を寄贈。約500部を、会津若松市の白虎隊記念館、栄町オサダ、渡辺宗太商店、アイミライで販売する。価格は1000円(税込み)。

 刊行委員会の岩沢委員長、岩沢孝副委員長は4日、市役所を訪れ、室井照平市長に同市に500部を寄贈したことを報告した。本田樹教育長が同席した。