通院、墓参り...「介護保険外サービス」提供 会津若松で業務開始

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介護保険外サービスの事業所を開設、「楽しみや生きがいを応援したい」と話す小林さん

 高齢者など向けに介護保険では手の届かないような日常生活の困り事を支援する「介護保険外サービス」を提供する一般社団法人「fukucier(ふくしぇる)」が5月下旬、会津若松市中央1丁目で業務を開始した。代表の小林しのぶさん(39)によると、介護保険外サービス単独での運営は県内で初めて。

 小林さんはケアマネジャー、社会福祉士、介護福祉士として働く中で、「夫の墓参りに行きたいが、この体では無理」「孫の結婚式に出席したいが、介助を手伝ってくれる人がいない」などと諦めの声を多く聞いてきた。一方で、まだ働く意欲がある定年退職者の「社会のために役立ちたい」という声も耳にし、両者をマッチングできるようなサービスを考えた。先行してサービスを始めていた熊本県の「夢ネットはちどり」のアドバイスも得て、5月24日に事業所「fukucier」を開設した。

 支援の内容は、通院や墓参り、冠婚葬祭への出席の付き添い、雪かき、買い物代行などを想定。介護を含まないサービスの利用料は一般1時間当たり3千円、会員同2500円を想定する(早朝深夜割り増しあり)。

 サービススタッフは「コンシェルジュ」と呼び、定年退職後も働きたいアクティブシニアを中心に、登録を呼び掛ける。コンシェルジュには時給を支払う。

 「fukucier」の「fuku」は福島や福祉をイメージ、「cier」はコンシェルジュから取った。活動の本格化はこれからだが、小林さんは「サービスを必要とする人と提供する人両方の生きがいややりがいにつながる。張りのある人生を送る人が増えれば介護保険料の抑制にもつながるはず」と効果を期待する。

 「fukucier」は、入院・入居身元保証サービスや社会福祉に関する事業全般の総合コンサルティング業務も行う。

 10日午前10時からと16日午後2時から会津若松市謹教コミュニティセンターでコンシェルジュ希望者向け説明会を開き、19日午後1時30分からと21日午前9時30分からは同所で養成講座を開く。