両陛下、9日から最後の福島県訪問 11日まで滞在、被災者ら見舞う

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 天皇、皇后両陛下は9日から2泊3日の日程で福島県を訪問される。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後、両陛下の本県訪問は2011(平成23)年5月以降6度目で、在位中最後の本県訪問になる見通し。本県復興の現状を見届けるとともに、一歩ずつ生活再建の道を歩む被災者らを見舞う。

 両陛下が大切にしてきた地方公務「三大行幸啓(ぎょうこうけい)」の一つ「全国植樹祭」の出席に合わせた訪問。9日午後に郡山市のJR郡山駅に到着後、いわき市の県復興公営住宅「北好間団地」を訪れ、双葉郡の避難住民と懇談する。夜はスパリゾートハワイアンズで開かれる全国植樹祭レセプションなどに出席。本県復興のシンボルとされた「フラガール」のショーも鑑賞する。

 2日目の10日、いわき市から植樹祭の会場となる南相馬市に向かう途中、福島第1原発を望む高速道路を通過。津波で多くの住民が犠牲となった南相馬市原町区雫(しどけ)地区の慰霊碑に拝礼する。植樹祭では、津波で流された雫地区の海岸防災林の整備地で最後の植樹に臨む。式典では、皇居内の森で採取された種から育てたエノキの苗木の植樹も行う。

 11日は、相馬市原釜地区で震災慰霊碑に供花する。震災直後の11年5月、両陛下は被災地を見舞うため本県を訪問、原釜・尾浜地区で雨の中、傘を畳んでがれきが残る住宅街に向かって黙礼した。行方不明者の捜索などに尽力している県民をねぎらった日から7年が経過した被災地で、水産業共同利用施設も視察する。

 その後、福島市に移動し古関裕而記念館を見学。JR福島駅から東北新幹線の専用列車で帰京する。