排水へ「井戸」工事始まる 喜多方・高郷の地滑り、現場2カ所

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地下水を排水するための井戸を掘る作業員=9日午前、喜多方市高郷町

 喜多方市高郷町揚津(あがつ)地区で発生した地滑りで、県は9日、地滑りの原因とされる地層にたまった地下水を排水するため、井戸を掘る工事を始めた。

 地滑り現場の2カ所に直径25センチの井戸を掘りポンプで水をくみ上げる。このうち1カ所は14日前後から排水を始める予定。また、9日までに現地を流れる沢の水をホースで迂回(うかい)させ、下流に排水する応急対策を始めた。本格的な排水のため直径1メートルの管を設置する準備も進めている。

 日本地すべり学会東北支部の会員は9日、2回目の現地調査を行った。県によると、同日は1時間当たり7ミリの地滑りが観測された。同学会理事の八木浩司山形大地域教育文化学部教授(61)は「事態は深刻。水抜き井戸を増やすなど、地下水の流入を防ぐ早急な対策が必要」と指摘した。