ふたば未来高の『3年間』紹介 東京で写真展、卒業生らトーク

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ギャラリートークに臨む(左から)南郷副校長、小泉衆院議員、佐々木さん、古市さん、日下さん、大森さん=東京・3331アーツ千代田

 県立中高一貫校、ふたば未来学園高(広野町)の開校から3年間の足跡をたどった写真展が9日、東京・外神田のギャラリー「3331アーツ千代田」で始まった。東京電力福島第1原発事故に伴う苦境にめげず、新設校で青春を過ごした生徒の表情を切り取った作品が、来場者の目を引き付けている。入場無料。17日まで。

 東京・神楽坂で飲食店を営む大森博さん(郡山市出身)が開校前から通って撮影を続け、300枚以上の写真を出展した。開催に当たって「ふたばの教育復興応援団」の一人でクリエイティブディレクターの佐々木宏さんが協力した。

 開校準備から入学式、学校生活の風景、迫真の演技で評価された演劇部の公演、今年3月の初めての卒業式まで3年間の歩みを追う内容となった。

 佐々木さんがデザインした校章に焦点を当てたコーナーでは、4人組の生徒が肩を組んで「未来」の文字を体現した写真を集めた。風に乗って世界に飛び立つタンポポの綿毛を想起させるように、真っ白い空間につり下げられた綿毛のオブジェに作品をちりばめた。

 初日はギャラリートークが行われ、佐々木さんと大森さん、南郷市兵副校長らが思いを語った。1期生の日下雄太さん(広野町出身、東北大文学部1年)は「先駆者の苦しみもあったが、進学の目標をかなえられて良かった」と振り返り、古市香菜子さん(楢葉町出身、津田塾大総合政策学部1年)は「海外研修や地域での活動を通じて多くの人と出会い、今の自分がつくられた」と心境を話した。応援団の一人で自民党筆頭副幹事長の小泉進次郎衆院議員も駆け付け「新しい取り組みに挑むふたば未来学園を多くの人に知ってもらい、福島の良さを伝える仲間になってほしい」と呼び掛けた。