両陛下、震災の遺族らねぎらい 「人助け...一生懸命でしたね」

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 南相馬市で開かれた全国植樹祭に出席した天皇、皇后両陛下は本県訪問最終日の11日、相馬、福島の両市を訪れ、東日本大震災で家族を亡くした遺族の話に耳を傾け、東京電力福島第1原発事故から復興に向けて歩み続ける県民を励まされた。震災以降、本県訪問は6度目。在位中では本県をはじめ東北の被災地への訪問は最後となる見通しで、多くの県民が沿道や視察先で両陛下に感謝の気持ちを伝えた。

 「おさみしい日々だったでしょうね」。両陛下は相馬原釜地方卸売市場で津波犠牲者の遺族と懇談、励ましの言葉を掛けられた。

 両陛下は遺族6人と懇談した。このうち震災当時、消防団員として住民の避難誘導に力を尽くした長男を亡くした相馬市の阿部洋子さん(71)は、天皇陛下から「人を助けるため一生懸命活動されましたね」と声を掛けられた。

 津波で亡くなった長男健一さん=享年(39)=の娘2人が高校を卒業し、進学した。皇后さまはその話を穏やかな表情で聞いていたという。

 阿部さんは「優しいお言葉をもらい、前を向いていきたいと思った」と話し、健一さんの遺影を見つめた。墓前に両陛下との話を伝えるという。