「排水用井戸」4カ所に増やす 喜多方の地滑り、抑制効果確認

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ポンプで地下水を排水している現場=13日午後、喜多方市高郷町揚津

 喜多方市高郷町揚津(あがつ)地区の県道新郷荻野停車場線周辺で発生した地滑りで、県は13日、地滑りの原因とされる地下水の排水用井戸を4カ所に増やすと発表した。1カ所はすでに12日から排水を始めており、残り3カ所は来週中にも稼働させる方針。

 県によると、直径25センチ、深さ約20メートルの井戸を掘り、ポンプで地下水をくみ上げる。12日に作業が始まった井戸からは1分当たり約100リットル分を排出しているという。排水前は1時間当たり約9ミリの地滑りが観測されていたが、開始後は1時間当たり5ミリ前後に抑えられている。

 県は当初、排水用井戸を2カ所設置する計画だったが、梅雨入りなどを踏まえ計4カ所に増やし、対策を強化する。

 これまでに現地を2度調査している日本地すべり学会理事の八木浩司山形大地域教育文化学部教授(61)は「地滑りは拡大しており、現状の対策だけでは不十分。一刻も早く排水用井戸を増やし、地下水の流入を防がなければならない」と指摘した。