2022年春から『18歳成人』 福島県内の高校生ら歓迎や戸惑い

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 成人年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法などが13日、参院本会議で可決、成立した。施行は2022年4月1日。1876(明治9)年の太政官布告と96(明治29)年の民法制定から続いた大人の定義が変わる。一方、女性が婚姻できる年齢は16歳から18歳へ引き上げ、男女で統一した。

 「早く大人になりたい」「責任や判断能力があるか不安」―。成人年齢を18歳に引き下げる改正民法が13日の参院本会議で可決・成立したことを受け、現在、18歳前後の高校3年生や、改正民法が施行される2022年4月以降に18歳となる中学2年生などからは歓迎や戸惑いの声が上がった。

 来年1月に18歳になる福島明成高の矢葺(やぶき)なぎささん(17)=福島市=は「自分もそうだったら良かったのに。自分が22歳の時にその時の高校生は成人している」と4年後の"18歳成人"をうらやましがった。同校の遠田桃香さん(17)=同=も「高校生のうちに成人できるのはいい」と引き下げを歓迎した。

 9月に誕生日を迎える須賀川桐陽高の嘉斎真妃さん(17)=須賀川市=は高校生での成人に「学生でもあり、大人としても見られる難しい状況になる。18歳で大人と言われても実感が湧かない」と想像。親の同意なしにクレジットカードなどの契約ができることには「働いている人もいるので、自由に買い物ができるのは良いこと。でも、学校でクレジットなどの仕組みを学んでおきたい」と話した。

 一方、保原高3年の今野来惟(らいき)さん(17)=福島市=は「社会に出ておらず、働いたことがない成人がそんなに増えていいのか」と疑問を呈した。既に18歳になっている平工高3年の吉田亜門さんは「今から成人と言われたら正直不安。まだ心の面で大人としての自覚が伴っていないと感じるし、成人として生きる中で正しい判断ができるか不安」と率直な心境を明かし、「高校卒業後の2年間に成人としての自覚を持つ準備ができると思う」と話した。

 4年後に18歳になる原町一中2年の野田悠大さん(13)=南相馬市=は「18歳はまだまだ子どもと感じる」と感想。「18歳で大人扱いされるのであれば、自分の身を守るすべを早く身に付けなければならない」と表情を引き締めた。同じ中学2年生の赤崎由聖(ゆうせい)さん(13)=会津若松市=は「18歳での成人もいいと思う」と前向きに捉えたが、「責任や判断能力が足りているか不安。受験と成人式が重なったときは困る」と4年後を心配した。