「津波対策、十分だった」 東電旧経営陣公判、元安全審査員が証言

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 東京電力福島第1原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東電の旧経営陣3人の第17回公判が15日、東京地裁(永渕健一裁判長)で開かれた。事故当時、原子力規制に携わっていた東大大学院教授の岡本孝司氏(原子力工学)が証人尋問で、当時の規制に照らせば東電の津波対策は十分だったとの認識を示した。

 岡本氏は2005(平成17)~12年、原子力安全委の安全審査員を務めた。岡本氏は事故前の第1原発で想定できた津波は最大4~5メートル程度と証言。「東電が(電気事業者として)一般的な対策を怠ったわけではない」と述べた。

 当時の規制側は「津波よりも地震対策に注力していた」とも証言。事故は「電気を必要としない多様な対策を取れば防げた」とした上で「事故前にそうした発想や議論はなかった」と述べた。次回は20日午前10時から別の証人を尋問する。