東北新幹線6時間不通 停電で緊急停車、利用者ら困惑

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運転見合わせで混雑するJR福島駅構内=17日午後5時25分ごろ

 17日午後1時56分ごろ、東京発新函館北斗・秋田行き東北新幹線はやぶさ・こまち21号(17両編成)が宮城県内の仙台―古川間を走行中に停電が起き、緊急停車した。車両点検などのため、上下線の運転を一時見合わせ、約6時間後に再開した。

 福島県内では福島、郡山、新白河の各駅に新幹線が待機のため停車し、乗客が足止めされた。JR東日本は車両の電気系統にトラブルがあるとみて詳しい原因を調べている。

 JR東によると、車両には計約800人が乗車していたが、けが人はいない。異常を感知したため非常ブレーキが作動した。

 この列車の隣に上り新幹線はやぶさ22号(10両編成)を横付けし、乗客を移す対応を取った。22号は午後5時22分ごろ、仙台駅に到着。21号は午後7時13分ごろ、宮城県内の車両基地に自力で移動した。

 この影響で、東北新幹線のほか秋田、山形両新幹線にも運休や遅れが出た。県内の駅は新幹線を利用するため訪れた人でごった返した。

 東京駅でも通路脇に座り込む人が出るなど、混雑した。JR東によると、停電で東北新幹線などの運転見合わせによる影響は約15万人。

◆再開待ち県内の駅内混雑 

 福島県内でも運転再開を待つ乗客や、乗車のため駅を訪れた利用者の困惑する姿が目立った。

 このうち福島市のJR福島駅の改札口やホームの待合室は運転再開を待つ人たちで混雑。駅員たちが利用者からの問い合わせに対応する姿が見られた。

 改札口で再開を待っていた泉崎村の男性(24)は「郡山に新幹線で帰る予定だった。在来線で帰るしかない」と表情を曇らせた。

 仕事で福島市に来ていたという東京都の女性(52)は「これから那須に戻らなくてはいけないのに、どうしよう」と不安げな表情を浮かべていた。緊急停車で足止めされた乗客には再開を待ちきれず、在来線や高速バスに乗り換える人もいた。

 一方、日曜日を首都圏で過ごし、県内に戻る人の足にも影響が出た。下りの最終列車で福島市に戻る予定だった女性は「最終列車が東京を出発するのは18日未明となると職員から聞いた。前の列車の自由席も混雑していて、どうしていいのか分からない」とため息をついた。

◆新幹線計25本運休

 東北新幹線の停電により、東北、山形、秋田、上越、北陸の各新幹線は上下線計25本が運休、同152本が最大で約5時間20分遅れ、乗客約15万人に影響した。このうち東北新幹線は運休11本、遅れ83本。山形新幹線は運休4本、遅れ22本。