恒久的排水へ「井戸」設置 喜多方・高郷の地滑り対策で福島県

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県の担当者らから地下水の排水後の地滑りの動きや現状を聞く内堀知事(左から2人目)=22日午後、喜多方市高郷町

 喜多方市高郷町揚津(あがつ)地区の県道新郷荻野停車場線周辺で発生している地滑りで、県は7月、地滑りの原因とされる地下水を恒久的に排水するための井戸「集水井(しゅうすいせい)」の設置工事に着手する。現地視察に訪れた内堀雅雄知事が22日、明らかにした。

 集水井は地下に掘った大きな井戸の側面に複数の穴を開け、地下水を集め、排水用の横穴から水を流す施設。県によると、設置する集水井は直径約3.5メートル、深さ約20~40メートルを検討しており、緊急的に設置を進めている排水井戸より大規模な施設となる。工期は半年程度で地滑り現場の北側に2カ所建設する計画。国に申請していた地すべり対策事業が同日までに採択された。

 県が緊急的に実施している排水作業では22日、4カ所目の井戸が稼働。県によると排水開始後の地滑りは、1時間当たり0~1ミリに動きが減少し、県は一定の効果が表れているとみている。

 2度目の現地視察で内堀知事は、遠藤忠一市長や県の担当者から排水対策の現状について説明を受けた。内堀知事は「梅雨に入っているため地滑りの監視体制を強化し、本格的な対策工事を進めたい」と語った。