山下航平が男子三段跳び初優勝 1年越しの栄冠、日本陸上

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【男子三段跳び決勝】最終6回目の跳躍で16メートル59を出し、初優勝した山下航平=山口市・維新みらいふスタジアム

 陸上で2020年東京五輪出場を目指す福島県選手が躍動した。山口市で24日行われた日本陸上競技選手権大会最終日。男子三段跳びで23歳の山下航平=ANA、橘高卒=が初優勝するなど日本一を決める大舞台で若きアスリートが確かな成長を示した。

 優勝が決まっていた最終6回目の跳躍で記録を16メートル59に伸ばし、初制覇に自ら花を添えた。男子三段跳びの山下航平は「2年後の東京五輪で世界と勝負するには、ここで止まってはいられない」と力を込めた。

 道のりは決して平たんではなかった。2016(平成28)年の関東学生対校選手権で16メートル85の大会新記録で優勝、同年のリオデジャネイロ五輪に出場したが、満足のいく結果を残せなかった。五輪を終え、実業団選手として再び大舞台を目指すことを誓ったが、所属先が決まらず、17年春の大学卒業後も母校で練習を続ける苦しい日々を経験した。

 転機となったのは日本オリンピック委員会(JOC)が行っているトップアスリート就職支援制度。全日本空輸(ANA)に内定し、今年4月に入社した。「子どものころから憧れていた航空会社に全面的にサポートしてもらえている」と、競技に集中できる現在の環境に感謝している。

 東京五輪と同じくらい大きな目標がある。父親であり三段跳び元日本代表選手の訓史さん(55)が出した17メートル15の日本記録の更新だ。「貪欲に目標に向かっていく」と1年越しでつかんだ栄冠を弾みにさらなる飛躍を誓った。