会津大が「スーパーエルニーニョ現象」解析 英科学誌に論文掲載

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論文の意義を語る佐治教授

 会津大のハミード佐治教授(51)らの研究チームが異常気象をもたらすとされる「スーパーエルニーニョ現象」のメカニズムに関する研究論文をまとめた。論文は英国科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」のオンライン版に掲載された。

 研究チームは佐治教授のほか、中国・南京理工大のダチャオ・ジン准教授(32)、インドのビシュン・ティラカンさん(26)の3人。

 エルニーニョ現象は南米ペルー沖の赤道に位置する海域で海面水温が高くなる現象で、貿易風が弱まることで生じる。論文によると、スーパーエルニーニョ現象は通常のエルニーニョ現象に、インド洋の熱帯域での海水温や大気の変動が影響しているという。

 研究チームは海水温や大気の流れについてのデータをもとに、インド洋で活発化した大気の変化が伝播してエルニーニョ現象を強めることを明らかにした。

 スーパーエルニーニョ現象は1972(昭和47)年、82年、97年に発生した。佐治教授は「台風や洪水、大干ばつなどの異常気象をもたらすスーパーエルニーニョ現象の予測精度が高まる可能性がある」と説明。「暖冬や冷夏などが及ぼす日本の経済活動への影響を前もって予測し、対策を打つことも可能」と話した。