W杯だけじゃない!ユニファイドサッカー『福島のサムライ』出陣

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「活躍してユニファイドサッカーの魅力を全国にも発信したい」と意気込む選手たち

 サッカーのワールドカップ(W杯)が盛り上がりを見せる中、もう一つのサッカーの国際大会が始まろうとしている。スポーツを通して知的障害者の社会参加を応援する「スペシャルオリンピックス ユニファイドフットボールカップ」(17~21日、米国・シカゴ)。男子日本代表として出場する本県選抜チームは「W杯での日本代表の活躍に負けず、結果を出してユニファイドフットボール(サッカー)を広めたい」と力を込める。

 スペシャルオリンピックスは1968年、米国で誕生。4年に1度開かれており、陸上競技や競泳、サッカーなど多様な種目が行われている。ユニファイドサッカーは知的障害のある「アスリート」と障害のない「パートナー」が同じチームでプレーする競技で、今大会で初めて導入された。

 スペシャルオリンピックス(SO)日本の岩沼聡一朗選手団長(35)によると、全国のユニファイドスポーツ人口は約3000人。岩沼団長は「ここ5年ぐらい、活動が活発になってきたが、まだまだ普及していない」と指摘する。

 本県選抜チームで、アスリートの主将を務める橋本直樹選手(23)=林精器製造=は競技に魅せられた一人だ。直樹選手は、進学したあぶくま支援学校高等部で、競技に出合った。中学校時代は、周りの生徒となじめないこともあったが、先生からの勧めもあり高校でユニファイドサッカーを始めて、人間関係への意識が変わった。「障害のない人とも一緒にプレーを楽しめることを知った。サッカーを通して多くの人とつながりができた」と直樹選手。社会人となった今でも競技を続けている。

 一方、パートナーの主将を務める橋本亮汰選手(23)=福島トヨペット=は会社を通して4月から本格的にユニファイドサッカーに携わった。「10年以上サッカーをしてきたが、新たな気付きを得られた」と話し、「まず一緒にプレーして楽しい。障害のある人への壁が取れ、生活面でも偏見を持たなくなった」と明かす。

 11人制は、アスリート6人、パートナー5人でチームを構成することになっており、そのほかはW杯とほぼ変わらないルールで行われる。2人は「自分がユニファイドスポーツに出合って意識が変わったように、世界で勝って競技の魅力を広めたい」と口をそろえた。

 壮行会で意気込み

 本県選抜チームの壮行会が30日、郡山市で開かれた。NPO法人スペシャルオリンピックス日本・福島の佐久間啓会長、SO日本の小島一美理事があいさつし、岩沼団長が「サッカーを通して、一つのチーム、仲間となった。チーム力を発揮してきたい」と意気込みを語った。

 大会には各国から16チームが出場する。日本はイタリア、ジャマイカ、ナイジェリアとグループステージを戦う。上位2チームが1位トーナメント、2位トーナメントに進出する。