母の生きがい...「編み籠」販路開拓 クラウドファンディング活用

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菅家さん(左)と長女の五十嵐さん。手前は出品する3種類の編み籠

 母が生きがいとしている編み籠作りを長く続けてほしいと、会津若松市の五十嵐たま子さん(56)が、インターネットを通じて資金を募るクラウドファンディングを活用した販路開拓に挑戦する。2日、大手クラウドファンディング「Makuake」に編み籠3種類を出品する。

 母の菅家千代子さん(78)は、三島町でアケビのツルを素材にした編み籠作りを続け、地元の物産館などで販売してきた。7年前に夫を亡くしてからは1人暮らし。編み籠作りは日々の暮らしに張り合いを与えていた。

 だが、足腰が弱ってきたことから、6月下旬から生活の拠点を会津若松市の五十嵐さん宅に移した。今後は、三島町まで通い、籠を運ぶことが難しくなるため、「作っても売れなければ、やりがいが感じられなくなってしまう」と五十嵐さんが販売ルートづくりに乗り出した。

 活用するのは、マーケティングや商品開発の資金調達手段としても注目されている購入型と呼ばれるクラウドファンディング。発信力の高さから、多額の広告費をかけなくても、多くの人に商品についての情報を伝えることができる。

 編み籠の販路について、五十嵐さんにアドバイスした会津商工信用組合の前専務理事で、飯野経営コンサルタント事務所代表の飯野賢市郎さん(64)は「地方のいいものを発信するには、クラウドファンディングは最適の手段」と語る。

 3種1万2000円から

 「Makuake」には、編み籠3種計30点を30日まで出品する。細くて丈夫なツルを選び、編み上げるので、軽くて長持ちするのが特徴だ。価格は種類によって異なり、1万2000円~1万4400円(税込み)。

 五十嵐さんは「クラウドファンディングをするのは、初めてなのでどきどき。母が作った編み籠を多くの人に使ってほしい」、菅家さんは「娘が一生懸命になってくれることが本当にうれしい」と笑顔を見せた。