東日本国際大「ピラミッド」調査へ クフ王『巨大空間』有無確認

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ピラミッドの調査に意欲を見せる東日本国際大の吉村作治学長(右から3人目)らプロジェクトメンバー

 東日本国際大エジプト考古学研究所は、エジプトにあるクフ王のピラミッド内部に存在するとされる巨大空間の有無を調査する。吉村作治学長らが5日、いわき市の同大で記者会見し、プロジェクト概要を説明した。吉村学長は「空間があったらピラミッドはつぶれているだろう」と、巨大空間の存在に否定的な見解を示した上で、「もし何らかの発見があれば、それがクフ王の墓なのかどうかも調査したい」と語った。

 巨大空間については、名古屋大などによる国際研究チームが2017(平成29)年11月、英科学誌ネイチャー電子版にその存在の発見を発表している。東日本国際大エジプト考古学研究所はエジプト政府から依頼を受け、空間の存在を検証する。

 同研究所は多分野の研究機関と連携してプロジェクトチームを発足、謎の多いピラミッド内部を解明する。チームには千葉工大、東北大、九州大大学院、東大大学院などの専門家のほか、民間企業も参加する予定で、5日までに「大ピラミッド探査プロジェクトに関する覚書」を締結した。既に4月に現地で予備調査を済ませており、今後、エジプト政府と調整の上、年内にも現地に機材を運び込み、調査に着手する。

 同研究所によると、ドローンと3次元レーザースキャナーを用い、ピラミッドの測量を高精度で実施。その後、電波を利用した地中レーダーや宇宙から降り注ぐ宇宙線「ミューオン」を活用した透視技術など最先端の技術を駆使し、それぞれの調査結果を擦り合わせ、空間の有無を探る。

 19年度中の結果発表を目指しているが、調査期間は未定という。会見に同席した、東日本国際大を運営する学校法人昌平黌の緑川浩司理事長は「歴史的な一ページを開く可能性がある。いわきからエジプト考古学を世界に発信できる基地にしていきたい」と期待を寄せた。