W杯16強入り支えた西芳照さんに聞く 試合前にいわきのうどん

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代表メンバーのサイン入りユニホームを前に大会を振り返る西さん

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会に日本代表専属シェフとして同行した西芳照さん(56)=広野町在住=が6日、広野町で運営する飲食店「くっちぃーな」で報道陣の取材に応じた。低い前評判を覆して16強入りを果たした日本代表を食事で支えた西さんに厨房(ちゅうぼう)から見たW杯を振り返ってもらった。

 ―大会を終えて。
 「4回目のW杯帯同となった。批判を浴びながら現地入りした代表メンバーが楽しく食事できるよう、喜ばれるような料理を心掛けた。スタッフからは体重が減った選手はいないとの報告を受け、自分の仕事を全うできたと思っている。選手、スタッフ、私を含め上を目指そうとする気持ちが一つになった大会だった」

 ―どんな料理を提供したか。
 「試合の2日前は銀ダラの西京焼き、試合前日はウナギのかば焼きを決まって提供し、人気だった。個別の注文にも応え、長友佑都選手からは毎食青魚を出してほしいとの要望があり、イワシやサンマを塩焼きや煮るなどして食卓に並べた。選手たちは食に対しても強い意識を持っていることを実感した」

 ―現地には県産食材も持ち込んだ。
 「朝、昼、晩と必ずみそ汁を出した。持参したいわきや南相馬、会津のみそを混ぜ合わせるなどして振る舞った。いわき市四倉町のうどんは試合開始の3時間半前に軽食として提供した」

 ―今後の抱負を。
 「福島の地を離れずに食で県民の皆さんを応援していく。カタール大会が開催される4年後は還暦を迎えているが、日本代表に帯同して活躍を支えたい」