研究支援や販路拡大 JAふくしま未来、東京農大が連携協定

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
協定書を取り交わす高野学長(左)と菅野組合長=東京農大

 JAふくしま未来と東京農大は9日、包括連携協定を結んだ。JA側が東京電力福島第1原発事故からの農業再生を後押しする同大の研究を支援する一方、農産物や特産物の販路拡大、6次化商品の開発などで相互協力を進める。学生の農業実習や調査を受け入れ、JAの各種イベントに参加することも視野に入れる。

 協定では、管内の農畜産業の活性化に向けて連携を強化するとともに、環境保全や地域づくり、教育と研究、文化振興などの幅広い分野で両者が協力して取り組むことを盛り込んだ。

 東農大は東日本大震災の津波で被災した旧JAそうまへの応援プロジェクトを展開。合併でJAふくしま未来の発足後も協力関係を引き継ぎ、畑ワサビの出荷再開を目指して放射性物質の吸収を抑える対策を講じたり、学生がモモやキュウリの共選作業を手伝ったりして交流を深めてきた。

 締結式は都内の同大で行われ、菅野孝志組合長と高野克己学長が協定書を取り交わした。

 高野学長は「学生が農業の現場を知ることが大切だ。福島の農業に協力する環境づくりを進めたい」と述べ、菅野組合長は「農業復興へ大きな一歩。農業を担う新しい人材を生み出し、福島の大地を育んでいきたい」と期待した。