老舗ドアメーカー、郡山へ本社を移転 「福活ファンド」活用

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 大手ハウスメーカーなどのドアを手掛ける老舗高級木製ドアメーカー「ノナカウッドプロダクツ」(東京都)は今月中にも、福島県郡山市に本社を移す。独自開発した木製防火ドアの製造を福島市の建具製造会社に委託するほか、今後、設計部門の拠点となる「CADセンター」も県内に開設する方針。

 事業に失敗した起業家の再挑戦を支援することで全国から本県に起業家を呼び込む福島銀行の投資ファンド「福活ファンド」から4千万円を投資した。ノナカ社の甲田和佳社長が別の会社で倒産を経験していることから投資条件に合致した。

 同社は1953(昭和28)年創業。大手ハウスメーカーとの取引をはじめ、皇室や政財界、芸能界の著名人の自宅への納入実績を持つ。しかし、経営危機に陥り、木材輸入会社を経営する甲田社長が6月に創業家から引き継いだ。事業を再生させるため同ファンドを活用するとともに、本県で事業を展開することで雇用を生むなど本県の創生にも貢献する。

 同社の甲田社長、同行の丹野真宏営業支援部長、ファンド無限責任組合員MAKOTO(仙台市)の川上恵ディレクターが11日、福島市で会見した。甲田社長は「東日本大震災発生時に海外におり、何もできなかったことを気にしていた。福島に貢献できるチャンスをもらった」と話した。