福島県が前を向く『第一歩』 東京五輪・聖火リレーに喜びの声

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 「福島が前を向く一歩になる」。本県から2020年東京五輪の聖火リレーがスタートすることが決まった12日、東日本大震災、東京電力福島第1原発事故の被災地や、五輪出場を目指すアスリートからは喜びの声が上がった。一方で避難生活を続ける避難者からは「五輪が終われば福島の復興も忘れられるのでは」と懸念する声も聞かれた。

 東京五輪を目指す男子マラソンの今井正人さん(34)=トヨタ自動車九州、南相馬市出身=は「スタートが福島というのは感慨深い。震災で大きな被害を受けた福島が前を向ける一歩になるはず。福島がスタート地に選ばれたいい流れに乗って自分も東京五輪で活躍する姿を見せたい」と話した。県体協の須佐喜夫会長(74)は「震災から復興を目指す県民に笑顔と勇気を届けるのはスポーツの力が必要」と聖火リレーを歓迎した。

 浜通りへの聖火リレー誘致に取り組むいわき市の清水敏男市長は「本市をルートとする聖火リレーの実現に一層胸を膨らませている」と期待。広野町の遠藤智町長は「Jヴィレッジから復興五輪を盛り上げていきたい」と力を込めた。双葉地方町村会長の松本幸英楢葉町長は「双葉地方の姿をアピールできる絶好の機会」とコメントした。